1つ深めると応用が利きます
私は昔、企業の固定資産管理システムを設計しており、その時は、ただひたすら
1つのシステムのことだけを考える生活が、2年ほど続きました。
1つのシステム「だけ」といっても、内容は結構広いです。
・固定資産管理業務を、ユーザはどのように行っているか
・国税庁、市町村に対する税金の支払いをどうしているか
その際に使用する帳票はどのようなものか
・税法上、固定資産の減価償却計算をどのように行うべきか
(必要があれば、国税の税務相談室に足を運び、税理士の方に教えて
いただきました。)
・ユーザの要件をどの程度まで、システムとして落とし込むか
言い換えると、「何を作らないか」の線引きをどこでするか
・要件をどのようにシステムで実現するか
どんな設計をすれば、最も良いシステムになるか
・固定資産業務を、どのように他のSEやプログラマに伝えるか
(業務を伝えないと、見当はずれのものができてしまう可能性が高いので。)
・システム開発のプロジェクト管理をどのようにするか
(ユーザ側と、開発サイドの調整をどうやるか)
・システムを使用していて起こった問題にどのように対処するか
・テストをどうやって実施していったら品質が保てるか
かつ、最も効率の良いテストを行うにはどうすれば良いか
・・・・・・・・・
まだまだたくさんあるのですが、こういったことを、ずーっと
考えていたんですね。
で、自分の設計したシステムなので、その業務仕様から、実際に実現できる
機能、内部の仕組みなんかは、当然すべて分かっているわけです。
そうすると、今の仕事で不思議なことが起きました。
それは、システム監査をやっていて、他のシステムを見ても、すぐに内容が
理解できるようになったこと。
(固定資産だけではなく、例えば、販売管理、給与計算、購買管理システム
なんかが分かるんです。)
システム監査をしていて、初めての業界や、業務、初めてのシステムを見る
必要があったとしても、業務の流れを聞いてしまうと、システムがどういう
つくりになっている必要があるか、がなんとなく分かってしまうんですね。
したがって、それほど時間をかけなくても、対象のシステムの理解をし、
(細かいところではなく、大まかなつくりや、見るべきポイントを理解)
話を進めることができます。
これは、なぜかというと、
1つのシステムについて、ひたすら深く考える機会を得ることができたから
だと思います。
知らず知らず、実際の業務とシステムを結びつける、頭の訓練をしていたんですね。
そして、今では特に意識することなく、頭が勝手に働くようになったんだと
思います。
開発中は、確かにつらく、体中に原因不明のブツブツができたりして、^^;
地獄のようでしたが、今思い返すと、何事にも変えがたい経験を得ることが
できた、最高の地獄だったと思います。
そこまで1つの固定資産システムに打ち込んだおかげで、他の業務やシステムを
見ても、経験を応用することで、それほどの努力なく、分かるんですね。
最近は、いろいろな業務やシステムを見てきたおかげで、どんなシステムを
見ても、まあうろたえることはなく、冷静に対処しています。
まだまだ、一流には程遠い私が、こういうことを語るのもおこがましいですが、
各界で超一流の人の話は、その業界でのみではなく、われわれが聞いても、
参考になるところがたくさんあります。
それは、その人がその事柄を、一心不乱に考え続け、努力し、実際に結果を
出して、超一流となることで得て来た、エッセンスのようなものが、言葉の
端々に出るからなんでしょうね。
そしてそれは、他の業界や仕事、さらには人生にも役立つものだと思います。
皆さんも、ぜひ1つのことにどっぷり漬かる(考えまくる)という機会が
あれば、それに飛び込んでみてください。
1つ徹底的にやっておけば、他の多くのことに応用することができます。
もちろん、苦労するでしょうね。。。。。^^;
でも、乗り越えれば、ものすごい綺麗な光が見えてくると思いますよ。
さあ、やってみよう!!

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