当事者意識の重要性
先日新聞のコラムで面白い記事を読みました。
UFJ総合研究所理事長 中谷巌さんの記事で、こんな主旨でした。
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何をやってもうまくいかない、どうしても思い通りにならない。
そんな時に、我々は最終的にどのように対応するか。
日本人であれば、初めは人のせいにしていても、結局は
「やっぱり自分が悪かったんだ」
「自分の行動や考え方を改めよう」
という考えに落ち着くことが多い。
これに対して階級社会の欧米では、
「それは管理者の問題で、自分には何の関係もない」
で済ませることが多い。
「現場が強い」というのが日本企業の特徴であるが、これは現場にいる
従業員の「当事者意識」が強いためである。
これが、日本社会の安定性を生み出し、日本経済をここまで発展させた
最重要な要素の1つである。
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なるほどー、と思いました。
私はシステムコンサルタントをやっていて、企業の「内部統制状況」を
調べるということを良くやっています。
企業の「内部統制」というのは、業務オペレーションを、悪意なく
誤ってしまう、もしくは悪意を持って不正をしてしまう、という
可能性を防ぐような仕組みができていることなんですね。
簡単に言うと、例えば、下のような仕組み(ルール)を
きちんと整備しておくこと。
・経理の人が、お金をごまかして自分の懐にいれてしまうようなことが
できないよう、上司が2重チェックを行う
・入力の間違いがないよう、入力マニュアルが整備されており、入力者は
マニュアルどおりの入力を行う。
別の人がその入力内容をチェックする
こういったチェックや、マニュアルの整備なんかは、欧米はすごく進んで
いるんですが、日本では、まだまだなんですね。
なぜかというと、良くも悪くも「現場のレベルが高いから」
上が作ってくれたマニュアルがなくても、自分たちで工夫して
間違いのないような操作の仕組みを作り上げてしまう。
悪意を持って不正を行うようなことは、(ほとんど)ない。
現場の方々は、こういう特性を持っているため、逆に言うと
チェックの仕組みや、マニュアルなんかを一生懸命作らなくても、
何とかなってきたんですね。
逆に現場に任せても何とかなってきた、ということで、現場に任せすぎて
現場で問題が起きても発見が遅れる、という問題があることも確か。
現場にどこまで権限を与えるか、は難しいところです。
欧米では、基本的にはマニュアルに記載していないことをやるのは
NGであり、マニュアルに不備があればそれはマニュアルを作った者の
責任になります。
(だから、上にいくほど、責任も大きくなり、給料が非常に
高いのかもしれないですね。
日本は、稟議制でみんなで決める、という形をとるため、
責任を分散させているかもしれません。)
今後日本でも、方向性としては「規程を整備して、現場に遵守させる」
となっていくのではないか、と思います。
しかしながら、「仕事を改善していく」「仕事を速くしていく」と
言った目的においてはこの、
「当事者意識」
= 「自分の責任でなんとかしようとする」
ことが非常に重要です。
周りに文句ばっかり言ってても、何も変わらないですからね。
「ちゃんとしたやり方を教えてくれないから、できない」
「ちゃんとしたやり方が決まってないから、できない」
そんなことを言っていても、何も改善しないですから、「あなたが」
良い方法を考えましょう。
皆さんも是非、当事者意識を持って、レベルの高い仕事をするよう、
心がけてみてください。
−−− おまけ −−−−−−−−−−−
勿論、独断専行というわけではなく、上司なんかには最低限必要な報告を
してあげてくださいね。
私は、現場がどんどん工夫して、それを上司に報告し、上司がそれを
他の人にも水平展開して、組織として取り入れていけるような形が
理想だと思います。
勿論、新しい仕事のやり方を考えた人には、それに報いる必要がありますね。

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