全ての情報が揃うまで待たない(1)
今回は、「ずーっと書きたかったけど、分かるように書くのが
難しくて、なかなか書けなかったこと」を書きます。
結構難しいスキルなんですけどね。
自分の意見・見解や、今後の見通しを聞かれて、
「情報がないので答えられない、黙ってしまう」
ことはないですか?
先日も、研修講師をやっていて思ったのですが、受講生から予期しない質問・
自分では答えられないような質問が出たとしても、とりあえず何か答える
必要がありますよね。
(だから、「研修講師は怖い」という人は結構います。^^;)
そうしたときに、何もしゃべらないわけにはいきませんから、
極力「正解に近いと思われること」を即答するわけです。
あ、勿論、
「これは私の見解ですが」とか
「はっきり知っているわけではないのですが」
という前提はちゃんと言いますけどね。
そんな時は、「今自分が持っている情報+自分の判断」で何かを
答えることになります。
これは結構怖いことなのですが、慣れてくると、不思議なことに、何とか
その場である程度感心してもらえるような答えをひねり出せるように
なってくるんです。
勿論普段の勉強を怠っていて、毎回こんな綱渡りをしていてはダメですよ。
^^;
あとでちゃんと、調べるなり、キチンと考えて、フォローする必要があります。
実例が難しいのですが、例えばこんな質問がありました。
極力簡略化して書いてみます。
ある方が、講義中の私に質問しました。
「ある会社で、こういうことがちゃんとできているか、ということを
知るために、AとBという2つの質問があるとします。
でも、Aはできている、Bはできていない。
という場合、結局これは、できてると判定していいのでしょうか?
それともできてないという判定になりますか?」
うーん、どうなんでしょう?
わかりません。。。
(「何が」できているか、というのはとりあえず置いておいてください。
・・・なんか、曖昧ですいません。^^;)
私の答えはこうでした。
(今まで考えたこともない質問だったんですが。。)
「私の見解ですが、それは場合によりますね。
ただ、問題の本質はAがどう、Bがどう、ということではありません。
このことがちゃんとできているかどうか、そのために質問をしているわけです。
従って、Aができていることで、これがちゃんとできている、という心証を
得られればOK。
ダメだと思ったらNGですね」
質問者の方は一応納得してくれたようでした。
まあ、これで本当に良かったのかは、後日他の人の意見なんかを
聞くことにします。
言いたかったのは、
「情報が揃ってない、考えたことがないからといって、
答えられないわけではない」
こと。
「今自分が持っている情報+自分の判断」で何かを言うことはできると思います。
唐突ですが、昔読んだコンサルタントの本で面白い話がありました。
(数字は覚えていないので、簡単なものに変えますね。)
日本酒に対する増税の話です。
お役所が、第2級の日本酒が良く売れているので、第2級のお酒に対して
増税をしようということになりました。
(今の「第3のビール」と同じような話です。)
価格帯としては、第1級のお酒が2000円程度、第2級は1500円、
第3級は1000円程度、とします。
ここで、クライアントであるお酒の販売会社のコンサルタントである筆者は、
新価格(増税額)の情報を得るために、役所に必死で働きかけます。
どれくらい値上げ(増税)されるかという情報が、今後の価格戦略に
直結しているためですね。
・・・でも、必死で情報を得ようと努力したにもかかわらず、情報は
入ってきませんでした。
なぜかというと、役所でもそのころ、増税額をどうするかで
揉めていたからです。^^;
そして情報の入手がなされなかったことで、そのクライアントは
第2級のお酒の価格戦略・販売戦略で、他社に先を行かれてしまったのでした。
さて、ここで筆者は反省します。
情報がなくても、なんとかなったのではないか。。。。
さあ、どうでしょう?
皆さんも、ちょっと考えてみてください。。。。。
(以下次号)

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